01取引条件
株価は手入力が基本です。証券コードがわかれば自動取得も試せます。
4桁の数字コードのほか、新形式の英数字コード(130A など)、ETF・REIT、名証・札証・福証の銘柄にも対応します。取得値は参考値です(取引時間中は最大20分程度の遅延、時間外は直近終値)。取得できないときは株価を直接入力してください。
受渡2営業日ルールで自動計算
権利付き最終日 —
権利落ち日(現渡し日) —
02結果
行をタップすると、注文方法の切り替えと計算式つきの内訳が開きます。
03手数料の前提条件
貸株料や手数料は改定されることがあります。実際の値と違う場合はここで書き換えてお使いください。
証券会社ごとの設定
優待クロス(つなぎ売り)とは
優待クロスは、同じ銘柄を「現物買い」と「信用売り」で同時に持つことで、株価の値動きによる損益を打ち消しながら株主優待だけを受け取る方法です。つなぎ売り、優待タダ取りとも呼ばれます。
買いと売りを同じ株数だけ持つため、権利落ち日に株価がいくら下がっても、買いの損と売りの利益が相殺されて損益はゼロになります。権利が確定したら「現渡し」で両方をまとめて決済し、優待だけが手元に残るという仕組みです。
ただし、まったくの無料というわけではありません。証券会社に支払う費用が必ず発生します。そしてこの費用は、どの証券会社を使うか、どの注文方法を選ぶかでたとえば同じ100株でも、数十円から数千円まで変わります。優待の価値より費用が上回ってしまえば、当然ながら損になります。
優待クロスにかかる4つの費用
1. 売買手数料
現物買いと信用売りの、それぞれの注文にかかる手数料です。近年は無料化が進み、SBI証券・楽天証券(ゼロコース)・GMOクリック証券・三菱UFJ eスマート証券では国内株の売買手数料がかかりません。一方、SMBC日興証券とマネックス証券では約定代金に応じた手数料が発生します。
2. 貸株料
信用売りで株を借りている間、証券会社に支払う費用です。優待クロスの費用のなかで中心になる項目で、次の式で計算されます。
約定代金 × 貸株料率(年率)÷ 365 × 日数
ここで効いてくるのが「一般信用」の種類です。無期限(長期)は年1%前後と安く、短期は年3.9%前後と高く設定されているのが一般的です。ただし人気銘柄は無期限の在庫がすぐ尽きるため、実際には短期を使う場面も多くなります。
3. 事務管理手数料
信用建玉を1か月以上持ち続けた場合にかかる費用です。多くの証券会社で「1株につき11銭、最低110円、上限1,100円」と定められており、約定日から1か月経過するごとに加算されます。
権利付き最終日の直前に建てて権利落ち日に決済する通常のクロスなら、保有期間は数日なので発生しません。在庫確保のために1か月以上前から建てる場合にだけ意識してください。なお、SMBC日興証券はこの費用がかかりません。
4. 買方金利(信用買い→現引きの場合)
買いを「現物買い」ではなく「制度信用買い」で行い、その後「現引き」で現物に振り替える方法があります。信用取引の手数料が無料で、現物の手数料が有料な証券会社では、この方法のほうが安く済みます。
SMBC日興証券がその典型です。約定代金18万5,000円で権利確定日にクロスする場合、現物買いなら手数料198円がかかりますが、制度信用買い→現引きなら買方金利の1日分だけで済み、20円弱に収まります。約定代金が大きいほど差は広がり、120万円の銘柄では1,500円以上の差になります。
現引き自体に手数料はかかりません。買方金利は現引きするまでの日数分だけなので、建てた当日に現引きすれば1日分です。
制度信用を使う場合は逆日歩に注意
制度信用売りは貸株料が安いのですが、「逆日歩(品貸料)」という別の費用が発生する可能性があります。これは、その銘柄の売り注文が多く株が足りなくなったときに、売り方が買い方に支払う調整金です。
やっかいなのは、金額が事前に分からないことです。権利付き最終日の逆日歩は通常の最大4倍(注意喚起銘柄では8倍)まで跳ね上がることがあり、優待の価値を大きく超える金額になる例もあります。0円で済むこともありますが、賭けの要素が残ります。
このため、優待クロスでは一般信用売りを使うのが基本です。制度信用を選ぶのは、逆日歩がほぼ付かないと分かっている銘柄に限るのが安全です。過去の実績は日本証券金融のサイトで銘柄ごとに確認できます。
上の計算ツールでも、制度信用の金額に逆日歩は含めていません。別途ご確認ください。
証券会社ごとの貸株料(2026年9月時点)
| 証券会社 | 無期限・長期 | 短期 | 売買手数料 |
|---|
| SMBC日興証券 | 年1.90% | — | 信用は無料/現物は有料 |
| SBI証券 | 年1.10% | 年3.90% | 無料 |
| 三菱UFJ eスマート証券 | 年1.10% | — | SOR注文なら無料 |
| 楽天証券 | 年1.10% | 年3.90% | ゼロコースなら無料 |
| GMOクリック証券 | 年0.80% | 年3.85% | 無料 |
| マネックス証券 | 年1.10% | 年3.90% | 有料 |
貸株料だけを見ればGMOクリック証券の無期限が最安ですが、実際には在庫の有無で選択肢が決まります。人気銘柄では複数の証券会社に口座を持ち、在庫のあるところで建てるのが現実的です。手数料や金利は改定されることがあるため、取引前に各社の公式サイトでご確認ください。
計算ツールの使い方
ステップ1:銘柄と株数を入力
証券コードを入れて「株価取得」を押すと株価が自動で入ります。取得できない場合は直接入力してください。株数は単元数に合わせて入力します(通常は100株)。
ステップ2:権利確定日を選ぶ
権利確定日を選ぶと、権利付き最終日と権利落ち日が自動で計算されます。受渡日は2営業日後というルールに基づいており、土日祝日も考慮しています。「約定日に使う」を押せば権利付き最終日が建て日に入ります。
在庫確保のために早めに建てる場合は、約定日を実際の日付に変更してください。貸株料の日数が自動で計算し直されます。
ステップ3:結果を確認
証券会社ごとの概算費用が並びます。行をタップすると内訳が開き、それぞれの費用がどう計算されたかが式で表示されます。買い方の注文方法(現物買い/制度信用買い→現引き)も切り替えられ、安いほうが分かるようになっています。
使うときの注意点
金額はあくまで概算です。手数料や貸株料は改定されることがあり、証券会社によって日数の数え方にも差があります。実際の金額は取引画面でご確認ください。
在庫は先着順です。一般信用の売建在庫は数に限りがあり、人気銘柄は在庫が出た瞬間になくなります。費用が最安の証券会社に在庫があるとは限りません。
権利付き最終日までに建てる必要があります。この日を過ぎると優待の権利は取れません。当日は在庫の争奪が激しくなるため、余裕をもった準備をおすすめします。
優待の価値と費用を比べてください。費用が優待の価値を上回るなら、クロスする意味はありません。特に株価の高い銘柄や、優待利回りの低い銘柄では注意が必要です。
この優待、いくらで取れる?
この銘柄を優待クロス(つなぎ売り)で取得した場合の費用は、
優待クロス費用計算ツールで計算できます。証券会社ごとの手数料・貸株料を並べて比較できます。